普段のズボン(その2) 2008年01月
「世の中スイスイ(粋々)、お茶漬けサクサク…」志ん生、志ん朝の噺に出て来るフレーズ。肩の力が抜けてあんにゃもんにゃです。~長い散歩の途中~
答は水の中
答は、
風に舞っている場合もあるし
水の中にある場合もある。

水の中
カラスも寒かろ
昔の“つぶやきシロー”たち
<種田 山頭火(1882-1940)>
うしろすがたのしぐれてゆくか
まつすぐな道でさみしい
分け入つても分け入つても青い山
しぐるるや死なないでゐる
あるけばかつこういそげばかつこう
あたたかい白い飯が在る
石に腰を、墓であつたか
炎天のはてもなく蟻の行列
おちつけないふとんおもたく寝る
草にも風が出てきた豆腐も冷えただろ
こほろぎよあすの米だけはある
それもよからう草が咲いてゐる
鴉啼いてわたしも一人
どうしようもないわたしが歩いてゐる
花いばら、ここの土とならうよ
物乞ふ家もなくなり山には雲
酔ざめの風のかなしく吹きぬける


<尾崎 放哉(1885-1926)>
咳をしても一人
足のうら洗へば白くなる
なんにもない机の引き出しをあけてみる
豆を煮つめる自分の一日だつた
田舎の小さな新聞をすぐに読んでしまつた
淋しいからだから爪がのび出す
入れものが無い両手で受ける
こんなよい月を一人で見て寝る
お金ほしそうな顔して寒ン空
つめたい風の耳二つかたくついてる
心をまとめる鉛筆とがらす
一日物云はず蝶の影さす
麦まいてしまひ風吹く日ばかり
淋しい寝る本がない
たつた一人になりきつて夕空
墓のうらに廻る
ひげがのびた顔を火鉢の上にのつける
路上の家庭用スリッパ
ジャンプ・アミューズメント
ジャンプ

見上げる視線。
ネコ年の初日に