普段のズボン(その2) 2008年02月
「世の中スイスイ(粋々)、お茶漬けサクサク…」志ん生、志ん朝の噺に出て来るフレーズ。肩の力が抜けてあんにゃもんにゃです。~長い散歩の途中~
散歩帰り猫
周囲に溶け込む鯖猫
筋肉質
村上春樹と東 直己
◇□△
村上春樹の世界は、
読んでいる時はハルキ・ワールドにどっぷり浸かれて、
読者が主人公になったような知的な気分になるが、
読み終わると魔法が解ける。
Web上の「セカンド・ライフ」に似ているかも。

味付け(設定、小道具、比喩など)が絶妙に独特にうまいので、
一度その世界に魅了させられると中毒になる。
ついまた読んでしまう。

熱烈なファンのありようから言えば、カルト的とも言える。

やれやれ。
ノーベル文学賞が近いともっぱらの評判。

◇□△
東(あずま)直己の世界の(メインシリーズの)主人公は、
カタギと裏世界の中間に位置する中年の自由業。
賭けポーカーで不定期に収入を得ていたり、
仲間と山で大麻を栽培していたりと非合法な部分あり。
「探偵」の看板は掲げていない。コーディネーターとでも言えるか。

「日本での私立探偵もの」というジャンルで、
先人あるいは同時代作家での類型は多いが、
それだけに語り口の軽い切れ味と、
ところどころに垣間見える悲哀、侠気、諧謔でぐいぐい読ませる。

作者は札幌出身で現在も札幌在住につき、
ほとんど全ての作品の設定が札幌およびその周辺。
主人公が酒井和歌子や桑畑三十郎や東海林さだおに
屈折した興味を示すのもそれなりに思いをさそわれる。

◇□△
両方を読むことによって読者の“生き方の平衡”が保たれるような気がする。
だいぶタイプが違うので両方を愛読する人は世界中で193人位か。
あるいは6人位かもしれない。

ーーーーーー
<主な作品>
ーーーーーー

 村上春樹
 ・・・・
風の歌を聴け(1979)
1973年のピンボール(1980)
羊をめぐる冒険(1982)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(1985)
ノルウェイの森(1987)
ダンス・ダンス・ダンス(1988)
国境の南、大陽の西 (1992)
ねじまき鳥クロニクル(1992-1993)
スプートニクの恋人(1999)
海辺のカフカ(2002)
アフターダーク(2004)
◆他、中・短編、エッセイ、翻訳、いろいろ多数。

 東 直己
 ・・・・
◇ススキノの便利屋<俺>シリーズ
探偵はバーにいる(1992)
バーにかかってきた電話(1993)
消えた少年(1994)
向う端にすわった男(1996)
探偵は吹雪の果てに(2001)
駆けてきた少女(2004)
ライト・グッドバイ(2005)
探偵、暁に走る(2007)
◆他に「探偵・畝原」シリーズや、更に他のシリーズ、エッセイなど多数。