普段のズボン(その2) 『はやぶさ 2』の行先
「世の中スイスイ(粋々)、お茶漬けサクサク…」志ん生、志ん朝の噺に出て来るフレーズ。肩の力が抜けてあんにゃもんにゃです。~長い散歩の途中~
『はやぶさ 2』の行先
2014年12月3日に打上げられた小惑星探査機「はやぶさ 2」。
初代「はやぶさ」は波乱万丈だったので映画が3作出来たほどだった。
まだ記憶に新しい。

そこでとにかく「2」である。
今度の行く先の小惑星は「1999 JU3」。
とてもじゃないが覚えにくい。

これは仮符号であって発見者が国際組織に申請すれば“わかり易い名前”が付けられる。
2015年7月現在、仮符号が振られたのが約69万個、小惑星番号を振られたのが約38万5千個、既に命名されたのが約1万8千個という膨大な数。

要するに大体思い付く限りの名前は既に付いている。
重複は出来ないから今までに付けられていない名前を付けるのはなかなかの大変だ。
たいていの名前はもう既に出尽くしている感がある。
そう考えれば初代「はやぶさ」が行った小惑星「Itokawa(イトカワ)」は
奇跡的に良い名前が残っていたものだ。
もちろん日本のロケットの父である糸川英夫さんの名前。
この時も打ち上げられてから、その小惑星の発見者を通じて申請して認められたもの。

小惑星イトカワの正式な名前は
“小惑星 25143イトカワ(1998 SF36)”
※英語の場合Asteroid 25143 Itokawa (1998 SF36)

天体に対する命名は基本としては神話上の登場者名だったが、
当然既に使い尽くしているので今はその他も認められるようになった。
日本の神話の登場者もほとんど登録済み。

もう学者、作家、歴史上人物、タレントなどなんでもあり。
「Teresateng(テレサ・テン)」は分からないでもない。
ビートルズは4人ともそれぞれつけられているし、ビートルズというバンド名でもある。
ちょっと意外な「Hayamiyu(早見優)」もある。命名者がファンなんだろうね。

手順としては命名希望者が発見者を通して国際天文学連合(IAU)に申請して認められれば晴れて名前が付くわけだ。
「1999 JU3」の発見者は米国マサチューセッツ工科大学(MIT)・リンカーン研究所のリニア(LINEAR)チーム。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が発見者にもう話を通してあり「名前を付けさせてね」の了解を得ている。

JAXAの募集が7月22日から始まっており8月31日が締め切り。
一番良さそうなものをJAXAが選んで、発見者を通してIAUに申請する。

ワタシも応募した。
いろいろ考えた結果、「Nambu(南部陽一郎)」で応募した。
つい先ごろ94歳で亡くなった物理学者でありノーベル賞の南部陽一郎博士。
2008年のノーベル賞だが実績の偉大さに対して受賞があまりにも遅すぎたと言われた。
・クオークに“色”の概念を提唱。
・弦理論の提唱。
・自発的対称性の破れの提唱(この理論の先にモノに質量を与えるヒッグス粒子)。
実績や知名度に遜色なし。

実は「Rohan(露伴)」や「Unkei(運慶)」も考えたが
国際的に“いまひとつ感”が拭えなかったのでやめた。

参考までに既に使われている名前一覧はここに。
http://www.minorplanetcenter.net/iau/lists/MPNames.html

正式に決まるのは年末年始くらいか。